2016年11月18日金曜日

第40回太夫浜コンサートを開催いたしました




ついにこの日がやってきました。
 ステラジャムでグランプリをいただいたという最高のご報告ができる定期演奏会。
 お世話になった西澤先生最後の太夫浜コンサート。
 そして、40回という節目のコンサートです。
 西澤先生への感謝を込めて、OB達が全国から集まって演奏を披露してくれました。

 このコンサートで、47回生が引退となりました。
 ここで、引退する三年生をご紹介したいと思います。
 リードアルトサックス、部長、くるみ。音痴で音が小さい、恐らく歴代で最も下手くそだったリードアルト。部長になり、Do It! という難曲のソロを担当するというチャレンジに正面から向き合う中で、押しも押されぬ最高のリードアルトに成長してくれました。気が強い番長性格ですが、「うまくなったね」というわたしの一言に涙しました。
 1番テナーサックス、柴たま。「ぼくはサックスに向いていないんです!」と号泣した1年次。初心者から始め、人一倍苦労しました。朝、昼、晩と練習の鬼になって、とうとう素晴らしいソロ・プレーヤーに成長。Do It! のソロも全て自作。その努力が報われたのです。
 2番テナー、りか。乙女心の持ち主で、いつも悩んでいました。辞めそうな部員がいると相談にのり、辞めてしまうと涙を流す。音感があり、音楽性も豊か。ソロも独特の味わいがありました。サックスプレーヤーの吉田治さんが、りかの演奏を聞いて「しぶいなあ」と感嘆の声をもらしました。
 バリトンサックス、ゆい。2年次から入部。練習に前向きになれず、わたしに「このままでは大会メンバーから外さざるを得ない」とまで言われましたが、一念発起して頑張り、Do It! の超絶サックスソリをやりきることができました。演奏も音色も素晴らしい素質があったのです。
 リードトランペット、桃子。日本の高校生ではトップレベルに入るリードトランペッターです。底抜けの楽天家で、にこにこしながらハイノートを演奏します。どんな時でも、桃子のリードトランペットがバンドを引っ張ってくれました。本当に頼りになるプレーヤーでした。暗くなるということがないのです。大会曲の練習でも、桃子のおかげで、バンドが追い詰められるということがありませんでした。こんなに楽しく練習してグランプリをもらっていいの?という感じでした。それも桃子のおかげです。
 2番トランペット、柳之介。ジャズのセンスはJazz Horents一番。お兄さんもJazz Horentsでトランペットを吹いていました。兄と比べられるのが何より嫌なのに、わたしはしょっちゅう雄太郎!と、お兄さんの名前で呼んでいました。ごめんね!ソロのセンスも素晴らしい。桃子のリードトランペットが映えるのも、龍之介の分厚いサウンドがしっかり支えてくれたからです。文句を一つも言わずに、3年間、淡々と練習に励んでくれました。その安定感がみんなを支えてくれたのです。
 3番トランペット、きな。一時、部活を離れていましたが、戻ってきてくれました。桃子がいれば自分はいらない、と思ってしまったのも無理はありません。顧問のわたしが3番トランペットの重要性が分かっていなかったのです。Jazz Hornetsが和音の練習を始めて、ようやく気づきました。5度のハーモニーを作るのが3番の仕事。5度のハーモニーが良くなると、アンサンブルが何倍も良くなること。そこに気づいて、きなが頑張り出してから、Jazz Hornets 史上最高のトランペットセクションが誕生しました。必要不可欠な存在になりました。
 リードトロンボーン、潤。たった一人のトロンボーン。君がいなければバンドは成立しなかった。音楽性はバンドで一番。ソロも最高!トロンボーンセクションのリーダーとしての責任感と重圧を黙って引き受けてくれてありがとう!真面目で誠実な潤の人柄が、お調子者で抜けているわたくしをサポートしてくれたのです。
 ピアノ、みちみ。その天然ボケの性格が何度部活を笑わせてくれたことでしょう!上手な後輩にコンクールメンバーの座をゆずりましたが、ふてくされたことは一度もありませんでした。最後のコンサートでは、Tuning Up でソロを担当。指導者の外山さんが、「みちみのソロ、様になっていましたよ!」と賞賛されました。一発芸「間違って酢を飲んでしまった時の顔」、最高でした!
 ギター、ゆに。地味な仕事ですが、リズムギターは最高でした。Do It! のテンポは320。その四分音符を正確に刻んでくれました。中途入部した時、ジャズコードの一覧表をわたしから渡され、「三日で覚えろ。できなければ才能がないから、ギターは諦めろ」と言われたそうです。(わたしは覚えていないんです、ごめんなさい)真面目なゆには、本当に三日で覚えたのでした。真面目なクリスチャンで、日曜日の午前中は必ず教会へ。日曜日に演奏が入ると、悲しそうでしたね。ごめんなさい!
 ベース、ヨシュア。きみがいなければ、グランプリはありませんでした。ベストベーシスト賞に輝いた実力もさることながら、そのリーダーシップで、バラバラだったリズムセクションをセクションとして成立させました。リズムに対して理解の浅かったわたくしを叱咤して、リズムの重要性をバンド全体に徹底させてくれたのもヨシュアです。顧問の座をゆずりたいぐらい。ありがとう!
 ドラム、もと。ベストドラマーに輝いたもとも、中途入部の初心者。人一倍練習熱心で、プロもうならせるドラマーに成長しました。その努力と音楽性には脱帽です。Do It! の練習で初めてインテンポ(320)で演奏した時、筋肉が悲鳴を上げて泣き出しました。鬼畜のわたしは、それでも何度も演奏させましたね。後輩達は、映画「セッション」の一場面のようだったと言っていました。もとは決してスティックを離しませんでした。でも一番素晴らしいのは、きみの人柄ですよ。わたしのダル絡みにいつも笑顔でつきあってくれてありがとう!大学バンド、Jazz Quest で、あと四年間きみと付き合えるのが本当に嬉しいです。
 ドラム、たくや。Jazz Hornets で一番練習をサボった問題児。サボりすぎて、部活出席停止になったこともありました。それでも三年性になって本気になり、自分らしいドラムスタイルでお客様を魅了するまでになりました。引退してからの方が練習時間が長いんじゃないの?たくやも Jazz Quest でジャズを続けます。きっと素晴らしいドラマーになることでしょう。人間的にも、大きく成長した3年間でした。

 コンサートは太夫浜コンサート史上最大のお客様をお迎えし、多くのボランティア生徒のみなさんにも支えていただき、大盛況となりました。
 OBの演奏。引退される西澤先生が Fly Me To The Moon を熱唱。モー娘の Loveマシーンのダンス、大会曲披露など、万雷の拍手をいただきました。アンコール曲の、Backwood Sideman (七年前、この曲でステラジャムに初挑戦したのでした)では指導者の外山さん、Do It! を作曲した吉田治さん、県政記念館で共演させていただき、わたくしのサックスの先生でもある日比野さん、そしてトロンボーン奏者のマーク・マリンさんが参加。壮絶なソロバトルを繰り広げ、会場は興奮の坩堝に。これらの先生方は全てボランティアで演奏して下さったこと、本当に感謝申し上げます。

 コンサート後は、西澤先生を囲んでOB会が行われました。旧交を温め、深夜まで話が尽きることがありませんでした。外山さん、吉田さんも最後までお付き合いいただきました。
 来年は、敬和学園高等学校創立50周年記念の太夫浜コンサートとなります。50周年記念事業の一環として、ゲストプレーヤーをお呼びする予算もいただける予定です。OBバンドによる演奏も継続したいと思っています。OBの皆さん、もし楽器が眠っているようでしたら、どうぞ練習を始めてください。またみなさんと一緒に演奏できることを楽しみにしております。
 

  

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