2011年8月29日月曜日

Student Jazz Summer Concert サックスのアンブッシュアについて

今年初めて川崎で行われる学生ジャズ夏のコンサートに参加させていただきました。
素晴らしい他校の演奏を聴かせていただきとても勉強になりました。特に、笹下中学さんの演奏には感動しました。
特筆すべきは、コンサートの前に行われたクリニック。サックスの講座でした。吹奏楽のアンブッシュアとは正反対。しかし理にかなっています。まさに、目からウロコのクリニックでした。私自身、クラッシックのサックス奏法を3年間個人教授で勉強したのですが、音色がジャズらしくなくて悩んでいたところでした。その悩みが全て解決しました。簡単に言うと、リードを押さえつけないんです。この吹き方だと、楽器が鳴ります。しかし楽器のコントロールがとても難しい。ピッチも音色も。それを腹から思い切り息を入れることによってコントロールするのです。ピッチも耳でとります。この奏法ですと、ピッチを全音ぐらい簡単に変えられるので、難しい。しかし、表現力がものすごく高まります。まず好きな音を従来の吹き方で吹きます。そこから唇を緩めてピッチを半音下げます。その状態で吹くのです。
早速サックス隊全員に伝授。ひどい有様ですが、楽器が鳴ること鳴ること!今まで野外の演奏では、トランペットの位置からサックスは聞こえませんでした。それが、隣にいるかのように聞こえるのです。弱音の演奏も飛ぶこと飛ぶこと!ヤバいですよ!
金管と比べて野外で音がかき消され気味だったのは、吹き方のせいでした。トランペットの音をかき消すサックスなんて、本当に異次元の体験でした。今まで、サックス10人、ボーン4人、トランペット4人でちょうど良いバランスでしたが、サックス5人で十分すぎるぐらいの音量が出ます。
この吹き方はサイドキーあたりが出にくいことがありますが、その時は縦に締め付けるのではなく、口の両脇から押すようなイメージで吹くことができます。アルトサックスの講座では、「エ」の口で「オ」と発音する口の形と表現されていたようです。
とにかく。凄いです。今までピッチの安定と、音色の安定の為にどれほど楽器の鳴りを押さえつけていたのかが分かります。しかし難しいです。同じ運指で全音ほどの幅があるのですから、もうこれは楽器の演奏というより、歌ですね。でも、自分のパートを歌うことは演奏の基本ですから、基本に立ち返る意味でも重要だと思いました。
この奏法は従来より息を倍ほども使います。逆に言うと、今までは息をそれほど使わなくても吹けたということです。ちょっと吹くと目が白黒してきます。ただ、数日練習すると息の量は伸びてきますから大丈夫です。練習していて、腹筋が痛くなって息が苦しくなれば、正しい奏法で吹けているという目安になります。
この奏法は吹奏楽では使えないと思います。吹奏楽では協調性が重要なので、こんなとんがった音で演奏したら他の方の迷惑になります。あくまでも、ジャズ、ビッグバンドの為の奏法です。
練習してみてMeyerの5MMがこんなに鳴るマウスピースとは思いませんでした。最初はビヒャーと広がってしまいますが、練習を続けてゆくと音色もまとまってきます。深みのある音が出ます。すごいマウスピースです。今まで実力のほとんどを固いアンブッシュアで消していたのでした。Meyerくん、ごめんなさい!
いやはや、興奮のクリニックでした。
ちなみに、当日のコンサートの演奏は従来の演奏でしたので、審査員の先生方の講評には、「サックスが鳴っていませんね」と、しっかりご指摘を頂戴いたしました。

2011年8月21日日曜日

オープンスクール、万代橋誕生祭で演奏しました

8月20日(土)、敬和学園高等学校のオープンスクールで、中学生の皆さん、その保護者の皆さんの前で演奏させていただきました。中学生は緊張気味。むしろ保護者の皆さんの方がノリノリでした。ジャズはやっぱり大人の音楽なのかも知れませんね。敬和を受験して下さる中学生の皆さんの合格を祈念して、一生懸命演奏させていただきました。
その後、楽器を積み込んで万代橋のたもとへ。万代橋誕生祭で演奏しました。私事ですが、新潟市のシンボル万代橋とわたしの母は同い年で、8月生まれというのも一緒なんです。数年前、80歳の誕生日を共に祝いました。
この演奏は、電気の供給に対してわたしたちの使用する電気の容量が大きすぎ、電気が不安定で、ピアノが使えなくなり、ベースアンプも電源がすぐ落ちるという緊急事態でした。更に、スネアドラムのスナッピーが外れる、ソロマイクがスタンドから落っこちるなどの数々のトラブルに見舞われましたが、何とか演奏を無事終えることができました。とっさの判断でギターアンプの音量を絞ってベースに接続し、マイクで拾うなど、全て演奏しながら状況を乗り切ってゆきました。生徒たちがお互いにサポートし合い、仲間を信じて自分の演奏に集中し「今自分が何をするべきか考えながら行動する」ことが少しずつ出来るようになってきたのだな、と生徒たちの成長が頼もしかったです。Jazz Hornetsの歴史の中で、最も緊迫した状況での演奏でしたが、お客様からは暖かい拍手をたくさんいただき、喜んでいただけて何よりと思っております。
演奏後、主催者のお一人から、「先生、ジャズストリートでも、ラフォルジュルネでも拝見しましたが、敬和の生徒さんたちのマナーが素晴らしく、ぜひここでも演奏して欲しいと思ったのです」と声をかけていただきました。演奏をお褒めいただくのも嬉しいですが、マナーを褒めていただいたことは本当に嬉しく、やはり学生の部活動は人間的にも成長する場でなければならないな、と感じました。
21日は、川崎でおかなわれるStudent Jazz Concertに出演のため、朝6時4分の新幹線で出かけます。敬和学園には朝の5時集合。生徒の移動にはタカナシさん、サイトウさんに車を出していただきます。寮が開くまで、コスゲさんとアナンさんのお宅に寮生が宿泊させていただきました。多くの方々に支えられていることに感謝して、一生懸命演奏して参ります。前回のStudent Jazzでは持ち時間をオーバーするという大変な失態で、関係者の皆さんに多大なご迷惑をおかけしました。今回は何度も何度も時間を測りましたので大丈夫だと思います。関東のOBの方々、よろしかったら応援にいらして下さい。