去る、8月19日から22日まで、3泊4日で夏合宿を行いました。
場所は、六日町温泉、ホテル坂戸城。
講師には、伝説のビッグバンド、ニューハードでトランペットを吹いていた外山昭彦さんをお招きしました。
外山さんはICUのビッグバンドの指導を長く続けていて、現在Jazz Hornets OBのユリノが個人レッスンを受けている関係で、お越し頂けることになりました。
一言で言うと、これほどためになった合宿はありませんでした。Jazz Hornetsの音が、劇的に変化しました。技術的な面はもちろんですが、一番大きな変化は、音楽に対する姿勢だとおもいます。
朝の8時から夜の10時まで、休憩は2時間ほどしかなく、ずっと練習をしていました。練習が終わっても、一緒のパートを吹く仲間が譜面を見ながら音形を揃えている姿があちこちで見られました。その全ての時間を、外山さんは全力でわたしたちとつき合ってくれました。そして、わたしたちにも、全力で演奏することを求めました。
2番、3番、4番を演奏する子たちは、1番の子に頼る傾向がありました。1番の子は大変な責任感で常に演奏しますが、2番3番4番の子にはその責任感が足りませんでした。2番3番4番の子が全力で演奏する時、バンドの演奏が別次元のレベルになるのですね。
チューニングのしかた、音色、リズムの解釈、全てが、ここまでこだわるのかというぐらい妥協を許されませんでした。
一番大変だったのは3年生でした。なぜなら、3年生が一番高い演奏内容を求められたからです。3年生が厳しく指導され、時には涙しているのを見て、1年生は、あの尊敬する先輩の演奏がここまで駄目だしされるのかと、驚いたと思います。1年生の演奏は、「元気でいいね!」と褒めてくれるのですが、そんなのちっとも嬉しくないですよね。1年生の自覚も高まった合宿でした。
外山さんの教え方は非常に論理的で、実践的でした。「こういう感じ」ではなく、「このように」と明確に指示してくれ、またその演奏を実現するにはどう演奏すればよいのかまで、具体的に教えてくれました。
わたしにとっても良い合宿となりました。外山さんの隣で指導を見学させていただき、いろんなことが見える(聞こえる)ようになりました。合宿が終わって、普通の部活動に戻ったとき、演奏の何がどう悪いのか、別次元で理解できるようになりました。指導者としてもレベルアップできました。食事時間、風呂時間、生徒就寝後、夜中の3時まで色んなことを教えていただき、また楽しくおしゃべりしたこともよい思い出です。
ホテル坂戸城の料理も最高で、2つの合奏室、3つのパート練習室を用意していただいたスタッフの皆さんに感謝です。1年2年3年バンドと、60名近い生徒が3つのバンドを展開するJazz Hornetsにとって、最高の環境で練習することができました。
最終日には、市民会館の立派なホールを午後借り切って、それぞれのバンドが練習の成果を披露し合いました。ホール独り占めなんて、ものすごい贅沢な時間でした。
3年生が、「こんな充実した合宿ができて本当に幸せだ。これほど幸せになれたのは、素晴らしい講師、練習環境、ホテルの皆さん、バスの運転手さん、そして両親のおかげだ。感謝の気持ちを忘れないようにしよう!」と下級生に語っている様子を聞いて、やはり3年生が一番成長した合宿だったなと感無量になりました。
合宿から帰って来て、外山さんから、
「今日一日寂しかったです。朝起きた時にみんなの顔がみられなかったせいかな。」
というメールをいただきました。
新潟市にあるキリスト教主義学校、敬和学園高等学校のビッグバンド、Jazz Hornetsと敬和学園大学Jazz Questの卒業生、そしてその指導者と講師で作った社会人ビッグバンド、Jump for Joy の活動を紹介するブログです。バンドのコンセプトは、デュークエリントンをリスペクトするアコースティックジャズバンド。キリスト教の精神である喜びと感謝の気持ちをもって、みなさまに幸せをお届けしたいと願っています。 God loves us. All of us. Everything he gives us is good for us. Happy times, sad moments, joy and sorrow, he gives them for our sake… even death. That’s the reason why we "Jump for Joy."
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