2017年8月8日火曜日

原朋直先生クリニック 松浜夜市


 去る7月22日、洗足音楽大学のご厚意で、トランペッターの原朋直先生が、学生さん二人とクリニックに来て下さいました。朝10時から、午後3時まで、熱のこもったご指導に感謝いたします。先生からは、ジャズという音楽は「自分ファースト」。まず、自分の中にこう演奏したい、というものがあって、そういうもの同士がお互いに相手を認め合いながら一緒に演奏するものだと教えていただきました。そして、学生さんたちと素晴らしい演奏も披露していただきました。感謝いたします!!


 クリニック後、夜の7時から、わたしたちの地元、松浜商店街で演奏しました。大勢のお客さんから声援をいただき、地元の方々の有り難さを痛感しました。やはり、松浜商店街はわたしたちの音楽活動の原点です。

  

商店街の演奏では、金魚すくいと、水風船すくいも担当しました。すっかり夜店のおねえさんになって、子供達に楽しく金魚をすくってもらいました。


 ここから先は、部員のみなさんに、読んでいただきたい部分です。


 原先生のクリニックで感じたことです。まず、ピストンを押す指が力強い。これは、曖昧さがないということです。出てくる音も、確信を持ってその音(ピッチ)に当たっています。しかも、音色、楽器の鳴りが損なわれていません。わたしたちが演奏すると、どうしても曖昧な音、鳴らない音(楽器が一番良く鳴るポイントを外してしまう音)が多分に含まれてしまいます。ゆっくりからで良いので、一音一音を正確に、しかも素早く指を動かして(テンポ60でもテンポ360の時と同じような指使いで)練習してみてください。ニュアンスをつけるときも、最初は口でつけずに、指でつけた方が良いです。口でつけると、どうしても曖昧に聞こえてしまいます。
 次に、リズム感についてです。原先生が、「自分ファースト」と表現していましたが、わたしは、「自分ワールド」と表現したいです。自分の中に、和音、リズム、メロディーからなるワールドを作り上げてから演奏するのです。リズムはドラム、和音はベースとピアノに任せるのではなく、それらすべてを自分で作ってから、一緒に演奏する人のワールドと共演するのです。原先生の演奏からは、リズムと和音が聞こえて来ます。それを目標に練習してみて下さい。
 ピッチを正確に、ゆっくりのテンポで演奏すると、どうしても固く、音楽的でないような演奏になるような気がしますが、ワールドを作って演奏すると、グルーブ感が自然と生まれます。曖昧な演奏を「ニュアンス」「グルーブ」と勘違いしないように。
 以上を「原吹き」と名付けたいと思います。
 補足:ニュアンスですが、ニュアンスは初心者のうちは、伸ばしの音の最後に少しビブラートをかけるだけにとどめておきたいと思います。その感じも原先生の演奏からわかると思います。フレーズの頭の音は絶対に曖昧にならないように。ずり上げが必要な場合は、口でなく指でかけるようにして下さい。
 サックスの場合、ずり上げが重要なテクニックになりますが、ずり上げする場合は、譜面に印をつけるなど、どうしても必要な場合にのみ「意識的」に行うようにし、無意識でずり上げる「しゃくる」ことが絶対にないように注意しましょう。結局、音楽性というものは、「ただ音符を正確に吹いている」のか、「音楽として演奏する」のかの意識の違いで現れてくるのだと思います。正確に演奏しながらも、ワールドを背景に持った、音楽であることを忘れないようにして下さい。つまり、全ての演奏は踊りを伴った「歌」だということです。

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