去る、10月25日、敬和学園高等学校チャペルにて、わたしたちの定期演奏会、太夫浜コンサートを開催しました。420人のお客様にお越し頂き、大声援を送っていただきました。お越し頂いた皆さん、スタッフの生徒、特に雨の中駐車場整理を担当してくれた生徒のみなさん、ありがとうございます!
このコンサートで、今まで一年間、部活動を引っ張って来てくれた、3年生、44回生が引退しました。
この一年間は、被災地支援の演奏に代表されるように、演奏させていただけることへの感謝、聴いていただけることへの感謝、支えられていることへの感謝を実感した一年でもありました。
コンサート前、円陣を組んで気持ちを高めます。
前日のリハーサル、最高に楽しい演奏ができました。「前日のリハーサルは自分たちが楽しむ為に演奏した。だから、本番はお客様に楽しんでいただけるように精一杯演奏しよう。ピッチやハーモニーなど、冷静な部分がなければお客様には楽しんでいただけないよ。」と心を合わせました。
3年生曲、2年生曲、1、2年生曲、1、3年生曲、2、3年生曲など、部員が50名を越えるため、曲によってメンバーを組み替えて演奏しました。1年生にとっては雲の上の存在である3年生。その3年生と一緒に演奏できるのは、緊張するとともに、とても嬉しいことでもあります。
アンコール曲のBird Landだけは全員で演奏しました。50名のビッグバンド演奏。これはとても難しいのです。下手をするとぐちゃぐちゃになってしまいます。ところが、お客様の評判はこの曲が一番でした。全員が一つになれたね、と暖かい言葉をかけていただきました。
引退した44回生の特徴は、何と言っても初心者が多かったことにあります。経験者は、すぐに上級生のレギュラーバンドに引っ張られ、部室に入りきれない初心者達は、雑草と一緒に部室の横の野原で練習していました。
そんな雑草軍団と、ずっとレギュラーバンドにいた者達とが、3年生になって初めて一緒に演奏することになったのです。「何でこんなこと出来ないの!」とレギュラーだった子に言われ、苦しんだ初心者軍団。レギュラー軍団の子供たちのフラストレーションも高まりました。そうした意識の差を丁寧に埋めていったのが、3年生曲Minuanoへの取り組みでした。夏合宿、講師の先生とわたしに叱られて泣きながらミーティングをし、経験者の多い2年生バンドにあおられながら、必死に練習しましたね。経験者は決して初心者を見捨てずに根気強く指導しました。初心者は経験者の厳しい指導に必死で食いつきました。そして本番では見事に、3年生らしい深みのある演奏で、2年生を圧倒しました。
3年生を紹介します。
サックス、ありさ、経験者、ソリスト、パートリーダー。たかなり、ひだの、初心者、最期にアドリブバトルをやりました。かゆら、初心者、副部長。
トランペット、みやお、しま、ぽてと、しょうまい、だん。しょうまい以外全員初心者。それでもトランペット隊の迫力は歴代1位でしたよ。
トロンボーンは経験者が唯一多かったパートです。あいこ、経験者、ソリスト、部長。ゆき、経験者、三条から毎日通いました。らんな、経験者、イベント連絡係。うたほ、経験者、高音担当。みゆ、初心者、癒し系。りか子、初心者、一番努力しました。
リズムセクション、陸、初心者、副部長、ソリスト。しゅん、初心者、リズムギター命。ササガワ、ヤマハで修行して立派なドラマーに成長、今はリア充。
以上18名。
ここまで支えていただいたお客様、先生方、講師の外山さん(前日まで電話でコンディション調整のアドバイスを下さいました)、保護者の皆様、ありがとうございます。18名は人間的にも大きく成長し、無事に引退することができました。最期に演奏したMinuanoに全てが現れていたと思います。感謝です!
引退した3年生は、これから卒業までの半年間、OBとして、1年生の指導に当たってくれます。
コンサート後、OB会を実施しました。43回生が中心に集まり、楽しいひとときを過ごしました。43回生は、卒業後も多くのメンバーが音楽を続けています。慶応のライトに二人、関西学院に一人、法政に一人、いわゆる学バンの世界の情報交換をしました。
翌日は引退式。5時間半、ぶっ続けで引退の思いを分かち合いました。人の話を黙って5時間半聞けるのも、語れるのも、それだけ中身の濃い3年間を過ごして来たからです。
引退式後、新部長副部長の選挙が行われました。45回生バンドを率いるのは、トランペットのユウカ。副部長は、タカコとリョウマ。45回生バンドは44回生バンドとは逆に経験者の多いバンドです。それはそれできっと波乱が待ち受けているものなのです。そんな波乱と困難を乗り越えてこそ、音楽的成長と人間的成長が遂げられる。それがJazz Hornetsの伝統です。
これからも応援をよろしくお願いします!
新潟市にあるキリスト教主義学校、敬和学園高等学校のビッグバンド、Jazz Hornetsと敬和学園大学Jazz Questの卒業生、そしてその指導者と講師で作った社会人ビッグバンド、Jump for Joy の活動を紹介するブログです。バンドのコンセプトは、デュークエリントンをリスペクトするアコースティックジャズバンド。キリスト教の精神である喜びと感謝の気持ちをもって、みなさまに幸せをお届けしたいと願っています。 God loves us. All of us. Everything he gives us is good for us. Happy times, sad moments, joy and sorrow, he gives them for our sake… even death. That’s the reason why we "Jump for Joy."
2013年11月3日日曜日
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